2008年05月29日

『R.A.T.S』−帰ってきたゑびす

初日28日(水)に観に行く。

丸めた新聞紙が壁一面に天井まで続く…、壁をじっくり観ていると、観ている私もネズミの気持ちになってくる…。扉の向こうから次々に恐ろしい…、長い尻尾の生えた人々が不意打ちで、飛び出す絵本のように出てくる…、出てくる。

最初と最後は観客に『シッ!』とでも言わんばかりに、狭い扉のこちら側で10匹もの尻尾の生えた人々が「静止から小さく小さく動く…そして静止…」その制限のある動きは、ネズミの動き…。

「ハーメルンの笛吹き男」で実は生き残った一匹のネズミ、リンドン…。
そのネズミに呪われたかの様に、報酬欲しさにネズミ退治に来た人間は、もう戻れない…。
久しぶりに怪物「進藤則夫」「帰ってきたゑびす」を観た〜!!

観終わって「ツゥモロ〜!ツゥモロ〜!」と歌いたくなる気持ちを抑えながら(ネタばれになるので詳しくは言えませんが…、歌のシーンは最高!!打ち上げに参加させてもらう。
まだ私の目には出演者の方々の尻尾が観える。








6月3日(火)まで

下北沢「劇」小劇場で
公演中です!!

どうぞ皆様、観てくださ〜い!!!


















ニックネーム nari at 23:59| Comment(1) | 観劇

2008年05月25日

「シンクロナイズド・ウォーキング」−燐光群 アトリエの会

中山マリさんからDMが2通届いた。マリさんの勘違いカナ、と2通の手書きの文面を読み返す。
1通目「なりちゃんお元気ですか私は相変わらずバタバタと芝居してます…。」
2通目「…、是非観て頂きたーい!!」
違う!呼んでる〜、私を、確信した。是非とも「シンクロナイズド・ウォーキング」を観にいかねば!
   ここのところ病院通いで、オンボロのボロボロ
   の体に心に沁みました!!
  ありがとうマリさん、heartいっぱいになりました。

  燐光群の新人作家清水弥生さんの戯曲だそう
  ですが、彼女の障害者の自立支援や、介護の
  仕事を実際している経験から生まれた作品…。

  車いすで重度の身障者でありながら、みずから
  介護ヘルパーの派遣業と簡易宿泊所を営む
  主人公ミナミ。そこへあるマラソンで挫折を味わった
  ランナーがやってくる。
  健常者と身障者の壁、垣根をぶつかり合いながら


垣根を飛び込み、壁を壊すために踏み出す一歩、一歩。物質的にトイレも歯磨きも人の手を借りないと生活できないミナミ、「わがままをどこまでいえばいい?」
東京オリンピック予定地として土地の買収を宿泊所に住みつく介護ヘルパー達と隣の公園に住みつくホームレス達と反対運動、物質的には人の手を借りながらも自立したミナミは、問題をかかえる介護ヘルパー達をサラッと強く助けていく。そしてそこにいる人たちの別れ。
ランナーも倒れる恐怖と闘いながらマラソンを走り切る。
最後ミナミも走りたいと自分から車いすをおりて、いざる…。

ランナー「走っている時ね、空を飛ぶ鳥をみていたら飛べない私達はみんな障害者だと思ったよ…」ミナミ「そうだよ、そんなこと知ってたよ……。」

観終わって私の心が叫ぶ「そうだ人間はみんな生まれた時からオンボロなんだ、そしてオンボロで死んで行く…、不完全なことを自覚しないと!」

今回本に坂手君も関わったそう、演出も演出家を招かないで坂手君と劇団の皆さんで作っていったという、清水さんの戯曲初デビューを皆で盛りたててあげようとする皆さんの気持ちも伝わった…。
素晴らしいことだと思う。


ニックネーム nari at 22:20| Comment(1) | 観劇

2008年05月24日

「幻探偵」−オルガンヴィトー

今年1月〜2月にやった追加公演で、もちろん私も2回目の観劇!!
1回目の時と出演者が変わっている。あの元天井桟敷の根本豊さん、阿野伸八さん、大久保了さんが、1回目の七海大洋さん、落合哲郎さんと交替で、役も一人増えた形でバージョンアップしている。

 13号地「瓦礫と勲章」に出演する
  本城ケイタ君が出演しているため
  1回目観たのだが…、
  観れたことに感謝!!
  
  話は明智智子なる探偵と小林青年が
  昭和35年の日本の高度経済成長時代
  次々と村の成長を推し進めてきた神沼家、
  そしてその裏で神沼家に関わった人達の
  謎の死と、神沼一族の謎の死を解明
  していく…。
  墓を埋め、墓掘りニンプを思いのままにし
  神の沼をも埋め立てて村を発展させ、
  巨大観覧車までも作る…。この時代の
  どこかの村で現実にありそうな話。


墓を埋め、神の沼を埋め…。しかし埋めても埋めても水があふれてくる。
不思議地底窟「青の奇蹟」の壁一面から、タラリン〜、タラリン〜、タラリン〜、やがては床一面が水に覆われ、役者さん達は、ビっシャンゴロゴロ、ビッシャンゴロゴロ…。
観客もカッパとビニールで、避けます、避けます…。
そして最後は大きな池に、ザブン〜、ザブン〜、役者さん達、本当に体を張っての演技。

「やってみせる」演技は、本当に大人の芝居を魅せてもらった感あり、大満足!!
しかしそれだけでは終わらない…、不二稿京さんはとても難しい役どころをやっている。すべての人にその凄さをぶつける…。

「帰命無量寿如来 南無不可思議光」
大量殺人を犯していった碧は
「犬畜生は南無阿弥陀仏と唱えられないから、成仏出来ないのか?!」
「いいえ、犬畜生には人を妬んだり、人を陥れようとする心はないんです、邪心はないんです」
「じゃ、人間の畜生はどうなんだ、成仏出来るのか?!」
「人は自分のことを畜生と思い、救われたいと思った時に救われるんです!」
碧の犯した殺人を説明して行く喋りは、本当に不二稿さんが怖くなる、凄いです。
そして阿弥陀仏に救われようとしている…。

観ている私の畜生も救われようとしている…。
  
ニックネーム nari at 13:30| Comment(1) | 観劇

2008年05月19日

「hg」―風琴工房

18日(日)ザ・スズナリで「hg」を観る。
風琴工房は初めて…、「hg」のチラシを見たとき「hg」が何の事か分からず裏を読み「アッそうか〜、水俣病の原因の水銀の元素記号だ!」
私の小学校時代は社会科の時間を思い出す。「水俣病は水銀、イタイイタイ病はカドミウム、四日市ぜんぞくは大気汚染…ets」…。TVドキュメントなどもよく子供の頃見ていた。しかし現代の水俣は知らない、TVなどでも殆ど見ない。…予約を入れる。

当日激しい腹痛…、腹痛と闘いながらの観劇。

舞台装置がとても素敵…、何か予感を感じる。
一部は加害者側の会議、その地域産業として支えてきたチッソ(株)の会社体制から外れることの出来ない上司たち、その上司と若き科学者の対立とチッソ付属病院で働く医者の苦悩。猫を使っての生体実験で工場の排水が決定的となる。若き医師の「なんであの猫でないといけなかったんですか?」と言う問いかけに、一つの猫の命が全ての患者の命と繋がった瞬間と見えました…。
また水俣病発症を隠し、バスに乗らず朝早くに何時間も歩いて診察に行く話は、何度か耳にしたが(色々な差別の中で)何度聞いても痛い…。
たった1時間のその会議ですごく凝縮されたものを感じた。

そして第2部、現代…、殆ど知らされていない胎児性水俣病患者さん達の施設「みかんのいえ」での出来事。
解放された「みかんのいえ」に毎日のようにお客様(たぶん)。

胎児性水俣病患者を演じる役者さん達の、神経の払い方は「神業」とも思える…。その患者さん達と健常人として施設で働く人たち、患者さんの姪っ子、施設長の働きから、地域の学校の先生、東京の女子大生、そして今この場で交流しようと頑張る演劇少女…。
記憶に残る学校の先生の言葉「なぜ僕のぴょんは指指して笑っていいのに、患者さん達を笑うことはダメなんですかね〜、その差が分からない…。」差別問題にぐっとせまってくる…、患者と自分たちに垣根があるからだ…。

お客様として来ている「演劇少女」と施設長の会話。
ここの場を演劇にしたいらしい…。
「ここにいる人達の一番の嫌なことはね、物真似されることなのよ!」反対される…。
「受け止められないありのままの姿を、そのまま演劇にしたいんです!」

最後は少し煮え切らないままスズナリを出る。演劇少女の自虐的なものを感じ、それならもう少し自虐さが出てもよかったと思いながら、また激しい腹痛を抱えながら(不思議と芝居の間は出ませんでした。)下北沢の街をチラシまき。

昨日から今日にかけて怖いほどの痛み…、救急に運ばれる。
長い長い診察、検査の中激痛と闘う…。
「hg」の舞台が頭をよぎる…、「そうだこの痛みを実感出来るのは、きっと誰もいない、それでいいのかも」
「演劇少女の自虐は、きっと私の自虐…。」
煮え切らないことを忘れて、「hg」で知ったことを「知る演劇」として受け止め…。
これから何かが始るかも…。
ニックネーム nari at 21:19| Comment(1) | 観劇

2008年05月15日

『ああ、夢の島〜、そして13号地』


久しぶりに夢の島公園
に来た。
20年位前にバイク便の
バイトで、
毎日のようにバイクで
通過していた。

今日は京葉線「新木場駅」を降りて明治通に出た。

駅前は人は多いものの、明治通と公園を挟む歩道を歩いている人は殆どいない…。
ああ、この感覚…、不思議なこの感覚…。
首都高湾岸線とどの線も広くなる道に、トラックを中心に行きかう車はとても無機質になる。都内の道路とは全く違う、物を運ぶことに徹している。

この辺りの歩道は意外に坂がある。広い歩道に先の坂から向こう側が見えず…、
「私は今どこにいるのだろう…。」と不思議な感覚になるのだが、村上龍の「コインロッカーベイビーズ」の舞台のような所がこの辺りにありそうに思える…。

「夢の島」は1950年代からゴミ廃棄処分場にされていたが今はその面影はない、都埋立地14号地だ。
公園から駅に戻り「夢の島」交差点を右に回り、東雲を通過するとお台場、13号地になる。

15年以上前13号地が荒涼としていた。都の臨海副都心造成中だったが、中止になり工事も丁度ストップ…。人一人見かけない中で、ガ〜ン、ガ〜ンと建設中の工事現場の音が響いている裏で中止になった鉄屑がさびていく…。
「ああ〜、私は今どこにいるのだろう」と呟く。

私の所属する13号地は、まさにその13号地の風景から名前をとった。




 夢の島公園のなかも
 人は少ない。

 ねこちゃんは太ってる。













劇団サーカス劇場さん
のテントにやっと、
到着!

皆さんとても感じが良い!

どうも13号地の
チラシの折込、
ありがとう
ございました。



ニックネーム nari at 00:54| Comment(2) | 無題

2008年05月13日

折込させて頂きたい公演多し!配分難し…





知り合いの役者さん、また劇団さんからのDMが毎日のように送られて来る。
と言うことは全体的にこれからの公演が多いのだなぁ〜と
色々調べてみる、「う〜ん多い」               


5月3日にチラシが出来上がって来てからも
すぐ1万5千部考えて配布したのだが…。




5月後半から6月上旬のものだけでも 相当な部数になる。
チラシ、8月12日〜の公演までに 足りるだろうか?
7月の公演が少ないことを祈る…。                                   






明日は劇団サーカス劇場の公演『幽霊船』 の折込を
させてもらいに夢の島公園特設テントに行く。



ニックネーム nari at 14:38| Comment(0) | 公演関係

2008年05月10日

娘3人…、おかしな夢

石井千里ちゃんが、つったて見ていた…。
なんだか舞台の上のようだった。
私は「こっち〜、こっち〜!!」と呼び続けた、…でも気づいてもらえない。

そうこうしている内に、今度は寅さんの映画のお勝手のようなシーンに変わって、裏から玄覺悠子さんが現れて鋭く何かを喋っている…。

それから今度は、かなゆうこちゃんが現れてダンスの手解きを私にする…。

なかなかダンスがうまくいかない…、そんな時、目が覚めた!

「おかしな夢を見たものだなぁ〜」

昨日、「帰ってきたゑびす」の『R.A.T.S』のチラシと、「乞局」の『抗杭』のチラシを見たからかしら〜。

『R.A.T.S』には石井千里ちゃんが、『抗杭』には玄覺悠子さんが出演されている。

一昨年、芝居の世界に復帰してより、
『鳥たちのかくれ処』では斎藤さんを私、斎藤さんの娘幸子をかなゆうこさん。
『異族の歌』では伊藤素子を玄覺悠子さん、その素子の母親を私が。
『雨がやんだら』では日記を綴っていく恵を石井千里ちゃん、恵の目から見た日記の中の恵の母親を私がやらせていただいた。

ふっと気になってカレンダーを見る…、『アッ〜』
『そうだムード今日は石井千里ちゃんの誕生日だ晴れ

不思議なことってあるなぁ〜わーい(嬉しい顔)

さっそく石井千里ちゃんにおめでとうメールを送る…。
ニックネーム nari at 13:30| Comment(0) | 日記

2008年05月07日

「プール」−タカハ劇団

しばらく、何本かの観劇をしてもブログには書けない状態が続いていました…。
自分の芝居の稽古に入って、素直に芝居が観れてないのではと言う不安があったからです…。
でもタカハ劇団を観てから、出演者の井手豊君からお礼メールと共に自分の芝居に対する心境をもらい、ちょっとブログに書いてみようと決心しました。
井手君からのメール、「迷子、迷子」と言う言葉に強い関心を抱きました。

王子小劇場に入って、その装置の素晴らしさ、音の良さに圧倒されました。
また最初の導入部分では申し分ない、役者の切れのよさ、うまさに、確かに引き込まれました。

ある大学病院系列の、死体置場、常に死体のメンテナンスをする…。そこで働く若者たちはいつしか死体を「もの」としか感じられなくなる…。
そこまではよかったなぁ〜。
その素晴らしい装置、プール、いわゆる死体置場にマスクをつけ、他愛無い話をしてしまうバイト達…。
とても魅せる力があり、…音響も照明も素晴らしかった…。
でも最後に、まるで「火サス」のように終ってしまった。
観ている方としてはね、別に「火サス」でもいいのだけど…。

井手君の「迷子、迷子」と言うのが、じつははっきりと解っているわけじゃないのだけど…。
とても芝居がこじんまりしててね、ちいぃさく纏まっていて…。
今の若者がこの芝居を観て、リアルって思うのかしら…と思うと、これからの演劇は大変だなぁ〜って、少し老婆心ながら思いましたよ。
井手君の「迷子、迷子」って、そう言う処にあるのかしら…。
違ってたらごめんなさいね。でも、20才も年上の私の言うことだからいいよね、許してくれるよね。
でも、主宰者のタカハさんの心意気は確かに感じとれて…、これから見守って行きたいなぁ〜、なんて、なぜか思っております。
手(グー)
ニックネーム nari at 02:10| Comment(2) | 観劇